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リカレント専門講座

「食品加工の基礎と応用 -安全性から機能性まで-」を開催しました

2023.07.21

開講期間:令和5年5月11日(木)~6月1日(木)

講  師:小川 雅廣 香川大学農学部教授 ほか6名

受講者:9名

この専門講座は、香川大学の地域貢献の拠点の一つである「地域人材共創センター」がこれからの共生社会に貢献しうる地域人材育成を果たすべく、地域との共創による取り組みとして企画・提供する社会人向けのリカレントプログラムです。

本講座は、農産物、畜産物、水産物を原料として製造される加工食品の加工特性、嗜好性、機能性、安全性に関する基本的な知識を学ぶだけではなく、簡単な実習を交えて講義を行い、受講者に興味を引くよう、香川大学農学部の講師陣が中心となりコーディネートしました。

多くの方に受講してもらうため、遠隔地からの参加を可能とするため講義をオンライン併用で行ったところ、岡山県、愛媛県からの参加がありました。

講座は、令和5年5月11日(木)、18日(木)、25日(木)、6月1日(木)の4日間で合計12時間、全8回で構成し、食品の加工・栄養・安全性・機能性の専門家を講師陣として講義を行うだけでなく、香料を使った簡単な実習を行い、参加者は食品加工の知識の習得、能力を向上させるための学習をしました。

第1回では、農学部助教の石井 統也氏による「食品レオロジーの基礎と農産物(大豆・小麦)の加工特性」をテーマに、食品の持つ弾性、粘性についての講義を聴講し、第2回では本学名誉教授の田村啓敏氏による「食品フレーバーの特性・役割・調香技術」の講義を聴講し、オレンジジュースを使って香料の特性を理解する実習を行い、食品の加工について講義をしました。

第3回では、農学部教授の松尾達博氏による「太らない脂肪と糖の食べ方、食事タイミングと食品の機能性」をテーマに、太るメカニズムから機能性食品に関する講義を聴講し、第4回では農学部教授の米倉リナ氏による「食品開発から考える機能性成分のバイオアベイラビリティ」をテーマに、機能性物質がどのように身体に作用するのか講義を聴講し、食品の栄養に関する理解を深めました。

第5回では、本学名誉教授の田村 啓敏氏による「商品の付加価値化に寄与するフレーバーの選抜、マスキング技術」の講義を聴講し、メロンの香料を加えたキャンディ製作の実習をしました。作ったキャンディを食べることで、フレーバーの重要性をより理解しました。第6回では農学部教授の川村 理氏により「食品の安全性」と題して、食の安全に関する基礎知識、リスクや、物質の無毒性量とADI(一日摂取許容量)、リスクがあると言われる食品添加物や農薬はなぜ使われるのか講義を行いました。

第7回では、国際希少糖研究教育機構の教授の高田 悟郎氏による「発酵食品素材の製造法と機能性成分の基礎知識」をテーマに微生物による発酵現象、発酵生産物の機能性関与成分について講義をしました。最終回の第8回は、農学部教授の小川 雅廣氏による「畜肉加工品や水産加工品の栄養、安全、加工」をテーマとして、今までに開催した講義のまとめを行いました。

最終回の講義終了後、出席いただいた受講者に修了証書をお渡しして、閉講となりました。

 

講義の様子(写真)

チラシ・募集要項

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