リカレント専門講座 「ジオツーリズム・エキスパート養成講座」
日 時:令和4年6月30日(木)~9月8日(木)
講 師:長谷川修一香川大学特任教授
ほか12名 受講者:34名
本講座は、その土地でしか味わえない体験、持続可能な観光等に関心がある昨今の状況を踏まえて、ジオツーリズムを業務に活用したい行政職員、企業関係者等を対象として、ジオツーリズムの企画運営を行うことができる人材を養成することを目的に、長谷川修一 香川大学特任教授・名誉教授(四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 副機構長、危機管理先端教育研究センター長)が中心となり講座のプログラムを企画したものです。
県市の観光協会の職員、観光部署に勤務する行政職員、観光関係や交通機関に携わる者、ガイドを行う者等、幅広い属性の34名の受講者が集まりました。
令和4年6月30日(木)、7月21日(木)及び9月8日(木)の3日間で、本学でその分野の研究を行っている教員及びジオパーク等で実践を積んでいる専門家が講師を務めました。まず大地の成り立ちと地域の絶景、名産、食文化等の繋がりを解き明かす講義を行い、その上でジオストーリーの組み立て方について実習を行いました。これらの講義及び実習を通じて、ジオツーリズムの基本と実践方法を学びました。
第1日目の6月30日(木)の講座では、まず最初に主担当講師でもある長谷川特任教授の(1)「ガイダンスとジオツーリズム入門」の講義を、引き続いて、四国運輸局観光部長の小倉一仁氏による(2)四国の独自のアドベンチャーツーリズムに期待されるジオの視点」の講義が行われました。昼休みをはさんで午後からは、ジオリブ研究所所長の巽 好幸氏による(3)「変動帯に暮らす民のジオストーリー」、及び日本ジオツーリズム協会会長の福島大輔氏による(4)「ジオツーリズムの実践方法」の講義が行われました。また、講義開始前、休憩時間中には、受講者同士、講師と受講者の間で名刺交換等積極的な交流が図られました。
第2日目の7月21日(木)の講座では、午前中に(5)「ジオツーリズムに必要な視点」をテーマに、本学のそれぞれ関連する分野の研究を行っている教員から、「まちづくり」「グリーンツーリズム」「瀬戸内島旅活性化研究会」「災害の脅威と恵み」の講義がありました。午後からは、(6)「ジオツアーの実践例の発表」があり、四国のそれぞれのジオパーク(構想を含む)に関わっているジオガイド等から、①讃岐ジオパーク構想、②三好ジオパーク構想、③四国西予ジオパーク、④室戸ユネスコ世界ジオパーク、⑤土佐清水ジオパーク、のそれぞれの実例の発表がありました。その後、次回(第3日目)の「ジオツアー企画案発表会」に向けて、ジオツアーの実践例の発表者も交えて、グループに分かれて、(7)「ジオツアーの企画に関するワークショップ」が長谷川特任教授の導入説明のもとで行われました。
第3日目の9月8日(木)は、午後から(8)「ジオツアー企画案発表会」が行われました。7月の講座の後、各受講者が2回の講座を踏まえて、ジオツアーの企画案を検討して成果の発表を行ったものです。受講者34名中31名の企画案が発表されました。発表時間が3分ということもあり、出席者には発表資料のコピーが配付され、学内外の4名の審査員による表彰(最優秀賞(1名)、優秀賞(2名)、審査員特別賞(4名))の選考と、受講者同士の投票による受講者特別賞(1名)の表彰の選考が行われ、計8名の受講者に対して山神副学長・地域人材共創センター長から表彰状の授与が行われました。4名の審査員からの講評も行われ、このたびの講座受講と成果を通じて、受講者の今後の活躍が期待されました。別途、企画案発表を行った31名の受講者には、修了証書が山神副学長・同センター長から渡されました。
講座修了後の受講者同士の会話が長く続き、受講者の多くの顔に充実感が表れていました。 募集要項「ジオツーリズム・エキスパート養成講座」
Category
Type
Archives