リカレント専門講座
JAグループ香川×香川大学「香川県の農業・農村の未来を考える」
日 時:令和4年12月6日(火)~令和5年1月31日(火)
講 師:原 直行 香川大学副学長・経済学部教授 ほか4名
受講者:14名
この専門講座は、香川大学の地域貢献の拠点の一つである「地域人材共創センター」がこれからの共生社会に貢献しうる地域人材育成を果たすべく、地域との共創による取り組みとして企画・提供する社会人向けのリカレントプログラムです。
本講座は、香川県の農業・農村に関する専門的な知識と理解を備えた人材を育成することを目的としたものです。香川県の農業・農村の未来は決して明るくありません。農業は後継者が少なく、耕作放棄地も増加し、農村での少子化・高齢化が進行しています。そのような課題を抱える中で、本プログラムは地域活性化、グリーンツーリズム、農泊に精通した香川大学経済学部の原 直行教授が中心となりコーディネートしたものです。
香川大学と包括連携協定を締結しているJAグループ香川との連携事業として取り組み、講座の受講料は2万4千円と高めですが、JA香川県の准組合員、地域おこし協力隊、町役場職員、大学教員、新規就農予定者、農業自営者など様々な業態から応募がありました。
講座は、令和4年12月6日(火)、20日(火)、令和5年1月17日(火)、31日(火)の4回で構成し、様々な対策・解決策を講じている香川県やJA香川県の職員を講師に招き、現状と課題、施策を学んだ上で農業・農村の未来を考えディスカッションを行うことで知識の定着と認識を深めました。
第1回講義では、最初に受講者一人一人が受講の動機などの自己紹介を行いました。
次いで、JA香川県代表理事理事長の村川 進氏の「JA香川県が取り組む「地域活性化プラン」について学ぶ」の講義を学び、引き続き、3班に分かれ「講義を踏まえて特に印象に残ったこと」についてグループディスカッションを行い、最後に、班ごとに議論した内容を発表し、受講生全体へ共有していただきました。
第2回講義では、香川県農政水産部農業経営課長の岡崎 力氏の「香川県農業・農村基本計画「担い手の確保・育成」「活力ある農村の振興」について」の講義を学び、引き続き、3班に分かれて「グループ農業の周知方法(情報発信)、農業をどのように組織化したらよいか」についてグループディスカッションを行い、最後に、班ごとに議論した内容を発表し、受講生全体へ共有していただきました。
第3回講義では、JA香川県坂出園芸センター集荷場所長の勝亦英司氏の案内で集荷場を見学し施設の特徴について説明を受け質疑応答を行う実地研修を行いました。
次いで、集荷場内の会議室に場所を変えて、新規就農4年目の木下英治氏を講師に迎えて自らの就農体験(ア.営農内容は? イ.就農した動機は? ウ.農業で大変なことは? やりがいは? エ.集落で暮らす上での大変なことは? 大切にしていることは? オ.今の課題は?)についてお話を聞き、受講生による質疑応答を行いました。木下氏は自らのにんにく圃場、ブロッコリー圃場の写真、獣害対策として捕獲したイノシシや狸の写真を紹介し、持参した自作の黒にんにくを試食として振舞うなど、就農の魅力や苦労話を熱く語られ、受講生との意見交換は盛り上がっていました。
最終回の第4回講義では、香川大学副学長・経済学部教授の原 直行氏の「グリーンツーリズムと農泊」、「農村RMO」についての講義を学び、質疑応答を行いました。次いで、個人作業として各人が今回の専門講座の「一番の学び」をふりかえり、「私の応援団宣言」として考えを書き、最後に一人一人が私の応援団宣言として決意を発表しました。
最後に原教授より、受講生一人一人に修了証書が交付され閉会となりました。
また、講義の開始前や休憩時間には、受講生同士、講師との間で名刺交換や情報交換を行うなど、終始和やかな雰囲気で活発な交流が見られました。
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